ネットワーク化し、全体として効率的な空港の運用を図るということも考えていかなければならない。
港湾の場合も同じことが言える。広島港のほか、浜田港、松山港、高知港それぞれがパナマックス級のコンテナ船が接岸可能な岸壁を現在整備中であるが、地域の一体的発展に向けて役割分担をどうするのか。また、将来テクノスーパーライナーのようにコストの高い船を瀬戸内海に持ち込むことが可能なのか。生産者、消費者にコスト的なメリットを生むためにはどの港湾を使えばいいのかなど。
それらを考えた場合にはやはり港のネットワークが必要となる。
このように今後は自治体がそれぞれの個性、特徴を活かした水平分業を行い、それぞれをネットワーク化することで地域全体の共存共栄というか、今後の活力を生み出すよう努力して行く必要がある。
また、地域発展のものさしは、長い間、定住人口の増のみであったが、これからは交流人口の増や滞留人口の確保による地域の活性化を目指す施策の展開が必要となってくる。
交流による地域活性化の一つの方策として、本県では全国的なイベントの開催を考えている。今年が国民体育大会と全国身体障害者スポーツ大会。来年は広島市主催の全国都市緑化フェア、平成10年が海の祭典(予定)、平成11年が瀬戸内海大橋完成記念イベントと全国生涯学習フェスティバル。平成12年が国民文化祭、平成13年がねんりんピックと、結果として、一昨年のアジア競技大会から数えると8年連続したビッグイベントの開催となる。
イベントをこれだけ続けてやるのには賛否両論がある。準備、対応する側のエネルギーや経費負担は大変なものがある。1つ1つのイベントに盛り上がりが欠けるのではないかという声もある。
一方で全国からたくさんの人が集まる経済的な効果は当然犬きいものがあるし、施設の整備が計画的に進む効果も確かにある。
しかし、私としては、イベントそのものの直接的な効果よりも、イベントをひとつのきっかけとした地域の人々の意識改革や中山間地域などのまちおこしの効果に期待するところが大きい。イベント開催までの地域の努力とイベント終了後の関連事業の定着は、地域の有形無形の財産になるものと思うからである。また、連続するイベントにより新たな観光資源の発掘やそれらのネットワーク化も進むことだろう。何よりも全国の人々に広島を知ってもらう機会が増えるというのはこの上ない効果であると考えている。

 

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